広告は仕方なく見るものなのか?


 電通は、従来の「見せる広告」とは異なる、Web2.0時代にふさわしい「見てもらう・選択される広告」手法のひとつとして「オファー型広告システム」の開発を進めていることを、1月15日に発表した。

 「オファー型広告システム」では、メディアによって広告と同時にその対価(広告オファー)が表示される。対価は生活者個人の嗜好や受け入れ状況によって変動する。従来の広告モデルで映像コンテンツを提供する場合、広告付きの映像を無料で視聴してもらうのが一般的だが、「オファー型広告」の場合、生活者が広告を視聴してポイントを貯め、そのポイントで映像コンテンツを無料視聴するといった展開が可能だ。

プレスリリース:「WEB2.0時代に対応した『オファー型広告』システムの開発について」 (PDF)


んー...何か違わないか?

  • TVCFがスキップされるようになったのは、多くのTVCFが「何度も何度も否応なく同じものを見せられる、意味のないつまらない箸休め」でしかないからではないか?(俺は、惹かれるCFはスキップバックして見るぞ)
  • ターゲティングメールが斜陽化した原因は、メール的文脈がアウトトレンドになったこと以上に、クリックインセンティブ以外の魅力が全くない「つまらないスパムメール」集団化してしまったことなのではないか?

魅力的なオマケを貰うために、しぶしぶ接する広告には、その商品のことを好きにさせる力はあるのか?


少なくともこれは、リリースに書いてあるような「2.0的なもの」ではないと思う。


それとも、奥にもっと深い思惑があるのかしらん。
新しいCRMエンジンの初動ブースターに使うとか、新しいメディア事業のシステムの一部になるとか。
モバゲーみたいなSNSで、お友達マッチングシステムに使ったりするとか。