トムソン、ロイターとのビジネス統合に合意
備忘録です。
ReutersとThomson Corporationは現地時間5月15日、両社のビジネス統合について合意に達したことを共同発表した。ThomsonがReutersを約87億ポンド(約172億ドル)で買収するという。
Reutersは5月初め、相手先企業の名前は伏せたうえで、買収の予備的な打診を受けていることを明らかにしていた。一方、Thomsonは7日、その打診をしたのは自社であることをプレスリリースで認めていた。ただし、ThomsonもReutersも、これが正式な買収提案につながるかどうかは分からないとしていた。
Thomsonは11日、教育部門を売却することを、Apax Partners(Apax)とOMERS Capital Partners(OMERS)がアドバイザーとなっているファンドと合意したことを明らかにしたばかり。売却は77億5000万ドルの現金で行われるとされていた。教育部門の売却は、買収資金の準備と見られていた。
新会社名はThomson-Reutersを予定しており、カナダ、英国、米国の各証券取引所に重複上場する。
今日の日経本紙にまとめられていた「メディア再編の潮流」を転載
映像分野
- 米ウォルト・ディズニー、ABC買収(95年)
- 米バイアコム、米CBS買収(99年)
新聞
情報サービス
- ロイター、米マネーラインテレレート買収(04年)
- トムソン、ロイター買収(07年)
インターネット
- グーグル、ユーチューブ買収(06年)
- マイクロソフト、ヤフーに買収提案(07年)
元祖としては、89年のワーナーとタイムが合併、2000年にはそのタイム・ワーナーをAOLが買収してます。
トムソンは直前に教育部門を売却していて、売却益+αでロイター買収を実現しました。
金融情報分野への経営集中ですね。
Folksonomyの時代にも、金融のように、絶対的「公式情報」が必要とされる分野はあります。
そんななか、日経本紙の数面先では、楽天とTBSの泥仕合の記事が。
再編は、レガシーメディア自らが生き残る道でもあると思うのですが。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz07q2/532509/