「Crisis in Darfur: ダルフール危機」プロジェクト



On Off and Beyond 渡辺千賀さんのエントリーから引用させていただきます。
パソナテックのイベントでご挨拶できたのですが、想像通り聡明で美しい、素敵な方でした)
http://www.chikawatanabe.com/blog/2007/04/google.html

GoogleがDCにあるホロコースト博物館と共同で「Crisis in Darfur: ダルフール危機」プロジェクトを始めた。ダルフールで何が起こっているかをGoogle Earth上のレイヤーで見られるようにすることで、世界のダルフール危機の認識を高めようと言うもの。

スーダンダルフールでは、政府軍による民族虐殺が進行中で、250万人が家を追われ、30万人以上が殺され、20万人が難民として隣国のチャドにいる。

・・・なんて聞いてもピンと来ない。「もっとピンと来るようにしよう」と、Google Earthの3D世界地図に重なるダルフールレイヤーをつくったのが今回のプロジェクト。ダルフールレイヤーには、死者数、家族を殺された人たちの証言、燃え盛る家や、怪我をした子供、難民キャンプの写真が載っている。




※クリックで拡大画像が見られます


ダルフール危機は、03年から始まり今現在も続いている、
スーダン政府と政府に支援されたアラブ人民兵による黒人住民に対する民族浄化危機。
決して許されることではないのに、それでも今この瞬間も続いている現実です。


GoogleEarthは、今この地球のどこで何が起きているのかを、圧倒的なリアリティを持って伝えることができるツールです。
それゆえに、このプロジェクトは圧倒的なリアリティを持って胸に迫ってきます。
広告では今まで、GoogleEarth上で様々な試みがされてきましたが、どれも今ひとつピンとこない気がしていました。
そのことの1つの答えになっていると思います。


渡辺千賀さんのエントリーでは「私たちにもできること」についても触れています。

1.ホロコースト博物館のジェノサイドに関するメーリングリスト等を購読して今後も情報を受け取る
2.メディアに「もっとダルフールの情報を流して欲しい」と電話やメールで要求する
3.政治家や国際組織にダルフール問題に取り組むよう伝える
4.家族や友達、自分が属する組織でダルフールの話をする
5.プロジェクトに寄付

私も少しですがCAREに寄付をしましたが、
それ以外にblogger=新しい時代の情報発信者には、このことを広めていくことも「できること」の1つです。
(そういえば寄付も、ネット普及で随分簡単になりました)


この渡辺千賀さんのエントリーは、ルワンダ虐殺、「集団の愚挙」などに話が広がっています。
ぜひ全てを読んで見てください。
http://www.chikawatanabe.com/blog/2007/04/google.html
非常に深いです。コメントも深い。




参考リンク: