米ライフ誌廃刊

LIFE


 【ニューヨーク26日時事】戦場の様子や市民生活など、20世紀の変遷を生々しく伝える数多くの報道写真を掲載し、写真ジャーナリズムを確立した米誌「ライフ」が4月20日号を最後に廃刊されることが26日決まった。休刊と復刊を2度繰り返したが、広告収入の減少に歯止めが掛からず、70年余にわたる歴史の幕を閉じる。
 同誌は1936年に写真週刊誌として創刊。第2次大戦などを取材したロバート・キャパや、土門拳ら数々の有名カメラマンの作品を世に送り出した。



あまり話題になってないようですが、非常に大きなトピックス。


日経本紙によると、生活者からの情報発信力が強まり、
報道誌の社会的役割が消えつつあることが廃刊の理由と
なっていました。
しかしながら、
プロの報道カメラマンが、自らの生死さえも賭して切り取った“一瞬”は
偶然写されたスナップ写真とは、その覚悟において全く別のものであると思います。
生活者は世界中のあらゆる瞬間に誰かしら居合わせていて、
居合わせたということを簡単に伝えられる時代なんだとしても。


以前、名取洋之助*1の縁戚の方にオリジナルプリントをみせていただいた
ことがあるのですが、そこからは、明らかに違う“何か”が放たれていました。




私はCGM/UGCの可能性を強く信じている者ですが、それでも、それが全てではありません。
「報道」の本質には、強い力と価値があるのだと思います。


LIFE: http://www.life.com/Life/

*1:日本人ではじめて「LIFE」の表紙を飾った名カメラマン